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『十角館の殺人』ミステリーの金字塔とも呼ばれる作品の感想レビュー!

以前、1人で新幹線に乗る機会がありました。

片道3時間半ほどの長旅です。

その間、何をしようか…と悩んでいました。

3時間半の時間を無駄にスマホをいじったり、昼寝をしたりするだけの時間にするのはもったいないよな〜と考えていました。

たまに、ずっとSNSを見て、その浪費した時間について後悔したことは皆さんあると思います。

そうして、思いついたのが読書です。

往復7時間、それだけ時間があれば一冊は読めるだろうと思いました。

元々謎解きなど頭を使うことが好きでした。

そこで、ミステリーに絞って本を探しました。

こうして、私が選んだ作品が『十角館の殺人』です。

この作品との運命的な出会いが

私をミステリー小説の世界に導いてくれました。

今回は『十角館の殺人』について、読んだ感想を交えて紹介しようと思います。

『十角館の殺人』の紹介と読んでみた感想

まず、『十角館の殺人』とはどういう作品なのか説明します。1987年に刊行された、推理作家 綾辻行人のデビュー作品となる長編推理小説です。

孤島に建つ十角形の奇妙な館を大学のミステリー研究サークルの7人が訪れて物語は始まります。

その孤島で、1人また1人と人が殺されていき…

といった具合で進んでいくお話になります。

実際に読んでみて、まず言うべきは最高の作品、傑作ということです。これぞまさに、どんでん返しという結末が待っていました。何かの物語であんなに驚いたことはありません。

たった一行で、今まで読んで思い描いていた世界が覆ります。

物語の特性上、細かいあらすじ説明がとても困難なのですが、読んで後悔はないはずです。

この作品が、1987年刊行にも関わらず、今でもミステリー小説のおすすめランキングに入る理由を痛感しました。

読むときの注意点

面白さにおいては、否定するところは何もありません。しかし、2つ注意点があります。

この2つを前もって理解しておくと、読み進めやすいかと思います。

主要登場人物のほとんどの名前がカタカナ

先ほどの、孤島での殺人というあらすじ説明で、少しピンと来た方もいるかもしれません。

『十角館の殺人』は、イギリスの有名推理作家アガサ・クリスティー著『そして、誰もいなくなった』のオマージュ作品とも言えます。

そして、今回孤島を訪れるミステリー研究サークルのメンバーのあだ名が、過去の有名推理作家なのです。

アガサやエラリー、ポーなどがニックネームとして、物語中ではたくさん出てきます。

登場人物は全て日本人なので、この点は私も最初は戸惑いました。しかし、やはり作家さんの力量でしょうか、次第に慣れてきます。

読み始めは少し手が進みにくいかもしれませんが、きっと問題なく読み進められているはずです。

もちろん、これらの推理作家についての知識がないとこの物語を理解できないということはありません。

舞台設定が1980年代

もう一つの注意点が、1987年刊行ということもあり、舞台が現代の設定ではないということです。つまり、どういうことか、電子機器の発展レベルです。この作品には携帯電話は存在しません。

今となってはスマホですが、この時代は携帯電話すらない時代です。

この前提状況が抜けていると、少し間の抜けた物語に感じるかもしれません。

『十角館の殺人』はどこで手に入れられるのがお得!

刊行されたのが1987年ということもあり、手に入れにくいのではないかと思っている方もいるかもしれません。しかし、今やミステリーの金字塔とも呼ばれる『十角館の殺人』はどこでも手に入れられます。

今でもミステリーランキングなどに名を連ねるほど有名な作品です。各書店やAmazonや楽天、そして電子書籍でも購入可能です。

2019年には漫画版も発売されました。

活字はちょっと…という方も漫画版を読んでみるのもありだと思います。全5巻なので、お手軽ですね。

小説しか読んでいなかった人も漫画版を読んでみてもいいかもしれませんね!

まとめ

今回は『十角館の殺人』について紹介しました。

伝えたいことはシンプルです。

誰もが認めるミステリーの傑作ということです。

私はこの作品を読み終えた後は余韻に浸りすぎて、何もできませんでした。

そして、翌日にはまた別のミステリー作品に手を出してみようと決意していました。

こうして、私をミステリーの世界の入口に立たせてくれて、その世界の素晴らしさを実際に見せてくれました。

なにか趣味が欲しいと考えている方は是非一読してみてください。きっと素晴らしい体験が待っていると思います。

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